脳の中には、物を覚えたり、判断したり、思い出したりすることにかかわる部分があります。その脳部位(海馬)やその他の脳部位に障害が起き、日常生活に支障を来す病気を認知症といいます。その代表的な症状は物忘れです。

アルツハイマー型認知症を根本から治す薬はまだ開発されていませんが、病気によって低下している脳機能を後押しする薬(コリンエステラーゼ阻害薬・グルタミン酸受容体拮抗薬)があります。

認知症にはいくつもの種類があり、なかでも最も多いのがアルツハイマー型認知症です。

アルツハイマー型認知症は、神経細胞が障害され、脳が萎縮する病気です。なぜこのようなことが起きるのか、その原因はまだわかっていません。

治療を受けていない場合は、必要な脳の検査を行い、アルツハイマー型認知症かどうかの診断を受けることが必要です。

内服の管理は家族や介護者に行ってもらい、内服忘れや過剰内服を予防しましょう。

テレビを見る、新聞を読む、人と話す、日記を付ける、料理・買い物の計画を立てて実際に行うなど、脳を積極的に使うようにしましょう。

軽い運動を含め、なるべく体を動かしましょう。

眠れないからといって安易に睡眠薬に頼ることは好ましくありません。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 現在できることは、なるべく自分で行うようにしましょう。
  • 高血圧や糖尿病などの持病がある場合は、治療を続けましょう。
  • 物事ができなくなったと嘆くことは避けましょう。
  • 何もしないで閉じこもることは避けましょう。
  • かぜ薬など安易に多種の薬を服用することは避けましょう。