レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)に次いで、頻度の多い認知症です。脳の細胞に変性が起き、認知機能障害がもたらされる病気です。
同じ認知症でも、アルツハイマー病では物忘れが代表的な症状ですが、レビー小体型認知症では、実際にはいない黒い虫や人影が見えたりする幻視・幻覚などの精神症状がメインになることが多いです。
突然死に至る可能性のある高度の自律神経障害を伴うことがあります。
現在、根本的に治療する方法はありません。薬物療法を中心に、住環境の整備や、必要に応じてリハビリテーションを行い、症状をコントロールしていきます。
手や首が小刻みに動いたり、筋肉が硬くなったりするなどのパーキンソン病に似た症状を伴うことがあります。
脳内細胞がアルツハイマー病と同じような変化を示すことがあります。また、アルツハイマー病と同じような症状が現れる場合もあります。
薬の服用を勝手に中止すると、症状がかえってひどくなるなど悪性症候群を起こすことがあります。薬は指示された通りにきちんと飲みましょう。
見えたもの、聞えたこと、感じたことなどはすべて家族・介護者に伝えましょう。
あなた(ご本人)には見えているのですが、それは“幻視”で実際にはないものです。病気の症状の一つで、決して危害を与えません。そのうち見えなくなるので安心してください。家族・介護者を信じて、「いない」と言われたら、いないものだと思ってください。
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