脳脊髄液減少症は、脳や脊髄を満たしている無色透明な脳脊髄液が漏れ出し、髄液量が減少する病気です。
頭痛、めまい、頸部の痛み、耳鳴り、視力異常、倦怠感などさまざまな症状が現れます。起きたり座ったりすると症状が強くなり、横になると軽快するという特徴があります。
脳MRIや、RI脳槽シンチグラフィ、CTミエログラフィなどで診断します。
追突事故、転倒などの軽度の外傷後に髄液が漏れ出すこともありますが、これといった原因がない場合もあります。
発症後3カ月以上の場合は、2~3週間じっと横になっていると症状が改善することが多いです。
安静にするなどしても症状が改善しないときは、自分の血液を脊椎硬膜外に注入するブラッドパッチ治療が効果的です。
症状が慢性化した場合は、改善に長い時間を要することがあります。
質の良い睡眠と十分な水分摂取が大切です。
天候の悪化前や十分に水分を摂取しないときは症状が悪化することがあります。そのときは、水分を多めにとって安静を保ってください。
1日20分程度のウオーキングのような軽い運動は自律神経を安定させ、髄液の産生を促すので、できる限り行いましょう。
症状が悪化した場合、点滴治療が必要になることがあります。
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