イートン・ランバート型症候群(イートン・ランバート症)は、自己抗体が原因で発症すると考えられている病気です。
60%以上が、肺小細胞がんを合併します。したがって、肺がんを発症していないかの検査も必要です。
初期では、下肢の筋力低下が見られます。70%以上が歩行障害を発症します。筋力低下は短時間の運動で改善します。また、1日の時間帯により症状がよくなったり悪くなったりする日内変動を伴うのが特徴です。
誘発筋電図検査を行い、診断します。
肺小細胞がんを合併している場合、化学療法、放射線療法、手術治療など、肺小細胞がんを治療すれば、症状は改善します。
まぶたが垂れ下がったままになったり(眼瞼下垂)、物が二重に見える(複視)、自分の意思とは関係なく目が動く(眼振)といった眼の症状のほか、便秘、起立性低血圧、インポテンス、排尿障害、発汗低下などの自律神経症状、呂律障害といった構音障害、四肢や体を思いどおりに動かせないなどの小脳失調を合併することがあります。
診断時に肺がんが発見されていない場合も、定期的に肺がん検査を受けることが重要です。
体重減少、咳、喀痰、血痰、発熱、胸痛といった肺がんによる症状が悪化したり、肺がんが疑われる症状が現れたときは、早急に再受診してください。
息切れが出たり、歩行障害が進行するなど症状が明らかに悪化してきたときは、早急に再受診してください。