周期性四肢麻痺は発作的に起こり、一時的に手足に力が入らなくなる病気です。通常、食物の飲み込みや呼吸には影響がありません。
発作時には血清カリウム値が変動します。この変動を正常値に補正しますが、筋力低下は少し遅れて回復します。
血清カリウム値を補正しているときは、途中で不整脈が出やすいので、必ず心電図検査を行います。
基本的に後遺症はなく、数時間で自然に戻ります。
発作時の血清カリウム値の変動が軽いときは内服治療を行います。変動が強いときは点滴治療をします。
発作の予防には内服治療が基本ですが、きっかけとなる基礎疾患があれば、その治療が優先されます。また原因となる薬剤があればその見直しや中止が必要です。
発作がないときでも四肢に筋力低下を自覚するときは再受診しましょう。
発作のきっかけとなる原因を特定し、発作の予防に役立てるために、運動や食事の日記をつけておくといいでしょう。
全身麻酔薬を使用すると副作用が出ることがあるので、手術をするときは医師とよく相談をしましょう。