ダニの一種であるツツガムシに刺されることで発症する病気です。

地域によって発生頻度は異なりますが、ほぼ全国的にみられる風土病の一つです。

人から人へ感染することは絶対にありません。

ツツガムシに刺されてから数日~2週間ほどで、発熱、発疹、かさぶた、倦怠感、頭痛などの症状が現れます(ただし、通常、ダニに刺されたことは覚えていません)。

治療後、一般に2~3日で熱は下がり、他の症状も改善します。まれに症状改善までに1週間くらいかかることがあります。

かさぶたはしばらく残りますが、発疹は間もなく治まります。

次のようなときは、あらためて受診してください。

  • 体がふらふらしたり、食事が取れないなど、ふだんと様子が異なる(ミノサイクリンという薬を服用している場合、めまいやふらつきなどの副作用が出ることがしばしばあるため)。
  • 熱が下がらない、あるいは下がったけれども再び上がってきた。
  • 食事や水分が十分に取れない。
普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 山や畑などに入るときは、虫よけ剤(ディート製剤)を使いましょう。
  • 山や畑などに入った後は、必ず入浴して体をきれいに洗ってください。
  • 山や畑などに入った後は、服を洗濯し、乾燥機にかけましょう。
  • つつが虫病がよく発生する地域に住んでいる、あるいはその地域に旅行して、いつもの風邪とは異なる発熱がみられる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
  • 山や畑などに入るときは、皮膚の露出を避けてください(長袖や長ズボン、手袋などを着用してください)。