一般に水疱瘡(みずぼうそう)と呼ばれます。水痘・帯状疱疹ウイルスによる感染症です。水痘が治った後もこのウイルスは神経根に棲み続けて、抵抗力が低下したときなどに活動が再開され、帯状疱疹として発症します。

感染は飛沫(ひまつ)感染といって、対話する距離で、唾液の飛沫から感染します。感染して発病までは約2週間あり、発疹が出る1~2日前から感染力が強まり、発疹が出てから3~4日、またはかさぶたができるまで感染力があります。

症状は、発熱して1~2日後に、蚊に刺されたような発疹が顔や頭などから全身に広がり、かゆみを伴う2~3mmの水泡になるのが特徴です。その後水泡が破れてかさぶたをつくり、水泡とかさぶたが混在しながら快方に向かいます。

発熱、頭痛、かゆみなどに対する対症療法を行います。対症療法でも多くは改善しますが、必要に応じて抗ウイルス薬投与が行われます。

十分に水分を補給して脱水症状を防ぎましょう。

息苦しさや息切れ、咳の症状が強いときは、肺炎の合併が疑われるのですぐに受診しましょう。

皮膚がかゆい場合でもかかないようにしましょう。細菌による合併症を起こすことがあります。

子どもの場合、アスピリンの併用は避けましょう。脳炎のリスクを高めるといわれます。

水泡がかさぶたになるまでは感染力も強いので、妊婦さんや高齢者、免疫が低下している病弱な人は、患者さんに近寄らないようにしましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 自宅で安静にしていましょう。
  • 皮膚の清潔を保つようにしましょう。
  • 移動のときはマスクを装着しましょう。
  • 市販の頭痛薬や感冒薬を飲むときは医師や薬剤師に相談しましょう。