単純ヘルペスウイルスに感染して発症する病気を単純ヘルペスウイルス感染症といいます。1型と2型があり、1型は主として唇に多数の小さな水疱ができます。
心身のストレス、発熱、紫外線、月経、抜歯を含む顔の手術・処置などが誘因となってしばしば再発します。多い人では月に1回程度で再発がみられます。再発を予防する薬があります。
ほとんどの場合、自然に治りますが、抗ウイルス薬を内服することで症状が早く治まります。痛み、チクチク感があるけれども、まだ水疱が現れない状態のときに内服すると、より効果的です。
通常、症状から診断がつきます。不確かなときは、水疱の一部を採取して顕微鏡検査をするなどして確定します。
症状が出ている間は、他の人にうつす可能性があります。とくに小児や免疫不全の人との接触、パートナーとのキスやオーラルセックスには注意してください。
唇に痛みやチクチク感が出たときは、できるだけ早く受診しましょう。