肺結核は、結核菌が肺に感染して起こる病気です。痰の中に多くの結核菌が含まれ、周りの人に感染を広げてしまう可能性がある場合は、専用の病棟に入院して適切な治療を受けることになります。
治療薬の主な副作用としては、肝臓障害、アレルギー、視力の低下、しびれなどの神経症状があります。食欲低下、倦怠感、嘔吐感、白目の黄変、湿疹などがあったときはすぐに受診してください。
痰の中に含まれる結核菌の量が少ない場合は、通院治療となりますが、治療を開始してしばらくの間は、せまい場所で人と一緒になったり、人ごみの中に出るのは避けてください。また、同居家族に乳幼児や免疫力が低下した人がいる場合は特に注意が必要です。
法律に基づき保健所に届け出を行います。保健所から問い合わせが入ります。
治療には、薬の効かない耐性結核菌の出現を防ぐため、多くの薬を長期間用います。一部の薬しか飲まない、途中でやめるなどせず、きちんと服用してください。
治療薬は朝、空腹時に1回で飲むのが基本です。胃もたれなどの症状が出る場合は、医師に相談してください。
肺結核の治療薬は、服用中の他の薬の効き目を強くしたり弱めたりすることがあります。服用中の薬やこれから服用する薬について医師に知らせてください。
肺結核の治療に用いられるリファジンという薬を飲むと涙、尿、汗などがオレンジ色に変わりますが健康への被害はありません。ソフトコンタクトレンズは変色するので、使用は避けてください。