かぜには細菌感染とウイルス感染があり、そのほとんどはウイルス感染です。細菌性のかぜには抗菌薬が効きますが、インフルエンザなど一部のウイルスを除いて、ウイルス性のかぜ自体を退治する薬はありません。

ウイルス感染と細菌感染の区別は難しいところがあり、どろっとした鼻汁や痰が出ても細菌感染とは限りません。きちんと判断するためには検査が必要です。

かぜ自体は自然に治る病気で、怖がることはありません。しかし、こじらせると肺炎を起こしたり、かぜ以外の病気の場合もあるので、注意が必要です。

なかなかよくならない場合や症状が悪化する場合は、再度医師の診察を受けてください。

かぜ薬は症状を和らげる対症療法が目的で、すぐにかぜ自体がよくなるわけではありません。

以下の場合には、再受診しましょう。

①食事や水分がとれず、全身状態が悪いとき。

②38℃以上の発熱が3日以上続くとき。

③症状が改善せず悪化していくとき。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 安静にして身体をゆっくり休めましょう。
  • バランスのとれた食事をとり、水分を十分に補給しましょう。
  • 熱がある場合は、首や腋の下など、血流の多い場所を冷やしましょう。
  • ほかの人にうつさないために、うがい、手洗いを励行し、マスクをしましょう。
  • 薬を過信して、無理に活動しないようにしましょう。