かぜには細菌感染とウイルス感染があり、そのほとんどはウイルス感染です。細菌性のかぜには抗菌薬が効きますが、インフルエンザなど一部のウイルスを除いて、ウイルス性のかぜ自体を退治する薬はありません。
ウイルス感染と細菌感染の区別は難しいところがあり、どろっとした鼻汁や痰が出ても細菌感染とは限りません。きちんと判断するためには検査が必要です。
かぜ自体は自然に治る病気で、怖がることはありません。しかし、こじらせると肺炎を起こしたり、かぜ以外の病気の場合もあるので、注意が必要です。
なかなかよくならない場合や症状が悪化する場合は、再度医師の診察を受けてください。
かぜ薬は症状を和らげる対症療法が目的で、すぐにかぜ自体がよくなるわけではありません。
以下の場合には、再受診しましょう。
①食事や水分がとれず、全身状態が悪いとき。
②38℃以上の発熱が3日以上続くとき。
③症状が改善せず悪化していくとき。