肺の中で細菌などの病原体が増えることで起きる炎症を肺炎といいます。日本人の死因の3番目に多い病気です。
市中肺炎とは、通常の社会生活を送っている人が医療機関以外の場所で感染することで起きる肺炎のことです。
主な症状は発熱、呼吸困難、咳、喀痰、全身倦怠感です。
症状の程度や血液検査などから重症度を判定し、外来治療あるいは入院治療が決められます。重症の場合は集中治療室での治療や、酸素呼吸や人工呼吸管理が必要になることもあります。
治療には、患者さんの状態に最も適した抗菌薬が用いられます。
症状は通常2~3日で治まりますが、改善しない場合には合併症の有無を確認するために気管支鏡や胸腔穿刺などの検査が行われます。
肺炎の原因の多くを占める肺炎球菌に対してはワクチンによる予防接種があります。完全に防ぐことはできませんが、インフルエンザが肺炎の引き金になることがあるので、特に毎年秋から冬にかけて接種するとよいでしょう。
人から人へうつることがあるので、マスクを着用し、手洗いをこまめにしてください。
喫煙は肺炎だけでなく、さまざまな病気の原因となるので禁煙しましょう。
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