インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる、急性の伝染性感染症です。強い感染力により短期間に速やかに流行が拡大する場合があります。

まれに肺炎、副鼻腔炎、中耳炎、脳症などの合併症を起こすことがあります。特に高齢者、乳幼児、妊婦、心臓・肺・肝臓・腎臓の病気、糖尿病、免疫が低下する病気などがある場合は、インフルエンザによる合併症により病状が悪化することがあります。

抗インフルエンザ薬には、タミフル、リレンザなどがあり、その効果は48時間以内の服薬開始で、解熱と症状が治まるのが1日前後早まるというものです。

たいていの場合、発症から4~5日で自然に治ります。ほかに病気を持っていない人なら適切な解熱剤や漢方薬で症状を和らげ、身体を休め、栄養を補給することで治ります。

抗インフルエンザ薬には、吐き気、下痢、皮膚のかぶれ、アレルギー症状、せきや息苦しさなどの副作用が出る場合があります。こうした症状が出た場合には、いったん使用を中止し、医師に相談してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 症状が治まるまでの間は家でよく休み、栄養、水分を十分にとって、回復に努めてください。
  • 他人にインフルエンザをうつして拡大しないために、病状が出始めてから1週間くらいの間、また、病状が治まってから2~3日間は、多くの人との接触を避けるようにしましょう。
  • 可能であれば、学校や仕事も休むようにしましょう。
  • 人前に出るときは、マスクを着用して、感染を広げないようにしましょう。
  • 症状が悪化したり、症状が長引く場合は受診しましょう。
  • 薬を過信して、無理に活動しないようにしましょう。