膿胸は、心臓や肺の外側のスペース(胸腔)に膿状の液体がたまった状態の感染症をいいます。

このスペースに液体がたまり、発熱などの全身症状が現れたり、肺炎を治療しているにもかかわらず、なかなか熱が下がらないときなどに、膿胸が疑われます。

診断は、液体を胸腔外から針で刺して採取し、細菌検査、胸部CT検査などさまざまな検査を行います。

治療は、抗菌薬で病原体を殺しながら、必要があれば胸の外からチューブを挿入して膿を排出します。

診断をしっかり行うためには、胸水の検査が必須です。この胸水の検査で原因をはっきりさせ、それに合わせた治療を行います。

多くの場合、注射での抗菌薬投与が必要となるので、入院することになります。

外科的治療やチューブによる胸水の排出が必要になるので、経過観察のためにも入院することが多いです。