気管支喘息は、気道の慢性的な炎症によって喘鳴を伴う呼吸困難発作を繰り返す病気です。

喘息発作には吸入β2刺激薬で対処し、喘息自体のコントロールには吸入ステロイド薬を継続的に使用します。

初回時に吸入法や吸入量、吸入回数などの指導を行います。さらに2回目の受診時にも再度、吸入の指導を行います。

吸入ステロイド薬を始めて数日~1週間で症状が改善しはじめます。ただし、症状が改善しても気道炎症は残っているので、勝手に治療を中断してはいけません。

吸入ステロイド薬は、他のステロイド薬でみられる全身性の副作用はほとんどみられません。

発作時には、短時間作用するβ2刺激薬を2パフ(噴霧)吸入します。15分たっても、症状が続く場合は再度吸入し、それでも改善が見られない場合はさらに2パフ吸入するとともに医療機関をただちに受診してください。

喘息のコントロール(長期管理)に用いる吸入ステロイド薬をβ2刺激薬との配合剤を発作に用いる場合もあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 喫煙は気道を刺激し、喘息発作を招きやすくします。禁煙しましょう。
  • ペットとの接触で症状が悪化する場合には、担当医と相談しましょう。
  • これまでかかった病気から、アスピリンなどの解熱鎮痛薬が誘因の喘息が疑われる場合やアスピリン喘息の可能性のある成人発症喘息、特に鼻茸、副鼻腔炎、嗅覚異常などの合併がある人は、風邪などのときにアスピリンを含んだ薬(酸性非ステロイド系抗炎症薬)を使用しないでください。