肺では、吸い込んだ空気は肺胞と呼ばれる小さな袋に入り、そこから酸素が「間質」を通して毛細血管に移行します。間質性肺炎は、何らかの原因でこの間質に炎症が起きる病気です。
原因は多岐にわたります。ウイルスによる感染症の場合もあります。多くは膠原病、過敏性肺炎、薬剤・サプリメントの連用、胸部放射線治療、アスベスト曝露などが考えられます。
原因がはっきりしない場合は特発性間質性肺炎と診断され、7つの亜型があります。中でも特発性肺線維症がもっとも多く、難治性です。
国が定める特定難病疾患の認定を申請し、治療費の公費助成を受けましょう。
治療法は、原因と重症度によって異なります。
薬を使用することなく安定している場合でも、急に悪化することがあります。肺がんが合併する場合もあります。自己判断で受診を中止してはいけません。
かぜや過労をきっかけに悪化することがあるので、かぜ症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。