肺では、吸い込んだ空気は肺胞と呼ばれる小さな袋に入り、そこから酸素が「間質」を通して毛細血管に移行します。間質性肺炎は、何らかの原因でこの間質に炎症が起きる病気です。

原因は多岐にわたります。ウイルスによる感染症の場合もあります。多くは膠原病、過敏性肺炎、薬剤・サプリメントの連用、胸部放射線治療、アスベスト曝露などが考えられます。

原因がはっきりしない場合は特発性間質性肺炎と診断され、7つの亜型があります。中でも特発性肺線維症がもっとも多く、難治性です。

国が定める特定難病疾患の認定を申請し、治療費の公費助成を受けましょう。

治療法は、原因と重症度によって異なります。

薬を使用することなく安定している場合でも、急に悪化することがあります。肺がんが合併する場合もあります。自己判断で受診を中止してはいけません。

かぜや過労をきっかけに悪化することがあるので、かぜ症状が出たら早めに医療機関を受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 冬は気道感染の予防のため雑踏を避け、外出時のマスクの着用、外出後のうがい、手洗いを励行しましょう。
  • 栄養バランスがとれた食事をしましょう。
  • ストレスを避け、規則正しい生活を送りましょう。
  • インフルエンザワクチンは毎年、肺炎球菌ワクチンは5年ごとに接種しましょう。
  • 喫煙は、受動喫煙も含めて避けましょう。