自己免疫性胃炎は、日本では極めて数少ない病気とされてきました。フィンランド、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーなどでは多い病気で、日本の最近の検討では、かなり多くの患者さんがおられることが分かりました。

症状としては、貧血を起こす以外は通常のピロリ菌による胃炎と同じで、多くは症状がありませんが、胃痛や食欲不振、胃もたれなどが現れることもあります。

胃がんや胃NET(内分泌腫瘍)などの腫瘍の原因になることがあります。

年1回の上部消化管内視鏡検査が必要です。貧血を起こした場合は、治療後、定期的に末梢血や、血清ビタミンB12の測定を行います。

腫瘍ができても、定期的に検査を受けていれば内視鏡で治療できます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
日常生活上での制限は全くありません。