便秘などで腸管内の圧が上がることで大腸が血流障害になり、潰瘍ができる病気です。

再発率は少ない病気ですが、便秘や便通異常が原因で再発した場合は薬物治療が必要になります。

痛みが強い場合や血便が持続している場合は、腸管を安静にするために入院し、絶食治療します。

虚血性腸炎を発症すると、強い腹痛に見舞われ、血便も出ますが、ほとんどの場合、短期間で軽快することが多いので心配はいりません。潰瘍ができることもありますが、自然に治っていきます。

症状が軽い場合は外来治療となります。症状が改善しなかったり、悪化する場合は、再受診してください。

虚血性腸炎を診断するためには、大腸内視鏡検査が必要となります。

下痢を発症するため、急性期には下剤を服用する必要はありません。

病状が落ち着き、食事をしている場合は下剤による前処理が必要です。

下痢・血便がある場合、感染性腸炎や潰瘍性大腸炎、大腸がんなどの疑いがあるため、大腸内視鏡検査が必要です。

発熱があったり、腹痛が強い場合は絶食し、点滴するために入院する必要があります。