クローン病は、主として若年層に発症する原因不明の慢性の炎症性腸疾患です。
症状としては、下痢、腹痛などの慢性的な消化器症状のほか、倦怠感、発熱などの全身症状がみられます。
遺伝的素因が発病に関与するといわれます。危険因子としては、炎症性腸疾患の家族歴や喫煙歴があげられます。
生命予後は健常人とあまり変わりはありません。
診断は、症状に加え、内視鏡検査、バリウムを使ったX線造影検査、CTやMRIなどの断層撮影の検査結果により確定します。
治療法には、薬物や栄養療法による内科治療と腸管切除などの外科治療があります。
治療法は、重症度や年齢、基礎疾患、過去の治療歴などを考慮して選択します。
外科治療が予測される場合や極端な栄養低下では入院治療が必要です。