大腸ポリープは大腸の粘膜にできたイボのような形をしたものの総称です。腫瘍とそれ以外のポリープに大別されます。
5mm以下の大腸ポリープがあったり、大腸ポリープの治療を行った方は、1年後に大腸内視鏡検査を受けてください。
大腸ポリープは大きくなるほど一部にがんを合併する率が高くなります。5mmを越える大腸腫瘍は、基本的に内視鏡を使って切除することが勧められます。
内視鏡による治療により、大腸がんにかかる率を約80%減らすという研究結果があります。
ポリープは、茎があるものとないものがあります。有茎性の場合、通常、ポリープの茎の部分にスネアという針金をひっかけ、切除するポリペクトミーという治療法が行われます。
無茎性の場合は、ポリープの下部に生理食塩水などを注入して盛り上げた後、スネアで通電し切除します(内視鏡的粘膜切除術)。
2cmを越える大きな病変に対しては、最近、内視鏡的粘膜下層剥離術という方法で治療が行われるようになりました。
治療の際、出血したり、腸管の壁に孔があく(腸管穿孔)ことがあります。これらの症状を早期に診断、治療するために入院する必要があります。