C型肝炎はC型肝炎ウイルスによって引き起こされます。血液を介して感染しますが、性感染や母子感染はまれです。
C型ウイルスに感染しても、20~30%は6カ月以内に自然に治癒します。それ以降の自然に治癒はまれで、70~80%は慢性肝炎に進行します。
慢性肝炎では、感染してから20~30年後に、肝硬変や肝がんに進行することがあります。
日本では170万人の感染者が推計され、若年者の感染は少ないものの、高齢者の感染率が高いのが特徴です。
検査では、肝臓の組織の組織を採取して顕微鏡で調べる肝生検を行うこともあります。他の病気との鑑別や発がんリスク、治療時期や治療の適応を知るためです。
直接作用型抗ウイルス薬(Direct-Acting Antivirals, DAAs)が抗ウイルス治療の中心です。ウイルスを排除できれば、肝発がんや肝疾患関係のリスクを低下させることができます。効果が得られない場合には、肝機能を改善させる薬を用いた肝庇護療法を行います。
抗ウイルス治療には特有の副作用があります。そのため年齢や合併症を考慮して抗ウイルス治療を決定します。
肝がんのリスクを抱えているので、定期的な経過観察が必要です。
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