赤芽球ろう(せきがきゅうろう)は、骨髄で赤血球だけが造られなくなったために起きる貧血です。再生不良貧血と異なり、白血球や血小板は多くの場合、正常です。

原因は、先天性のものや、ウイルス感染、抗てんかん薬・抗生物質・抗炎症薬・降圧薬などの薬剤、胸腺腫の合併などの基礎疾患がある場合などさまざまです。原因によって治療方針が異なります。

薬剤や急性感染症を伴う赤芽球ろうの場合は自然に軽快することが期待できます。

基礎疾患を伴う続発性慢性赤芽球ろうの場合は、基礎疾患の治療を優先します。基礎疾患が軽快しない場合は免疫抑制療法が行われます。これは長期にわたる治療になります。

日常生活の質が保てない場合は、赤血球輸血を行います。

副作用は使用する薬剤によって異なりますが、自己判断で薬を減量したり中止したりしないようにしましょう。

免疫抑制剤を内服しているときに、発熱や呼吸困難があるときは、早めに受診しましょう。