傷口をふさぐために起きる血液凝固が、全身の血管内で無秩序に起きる病気です。出血を防ぐために働く血小板と凝固因子が極端に少なくなっている可能性があります。

この病気は、感染症、悪性腫瘍、産科的疾患など、何らかの基礎疾患があって起きるので、基礎疾患の状態をよく調べることが治療の第一歩です。

ケガをすれば止血困難な出血が続き、口腔内の出血や下血が生じ、皮膚には出血斑が広範囲にみられます。この出血傾向のほか、血管に微小な血栓(血の塊)ができて腎臓や肝臓を侵し、多臓器不全を起こします。

治療は、感染症が原因の場合には抗生物質の投与、悪性腫瘍の場合には抗がん剤というように基礎疾患に応じて行われます。

治療は、基本的には薬物療法が中心となります。副作用や合併症を考慮しながら、多くの注射薬を使用します。副作用がない限りは出血症状がなくなるまで治療を続けます。

病気は急激に進行するので止血剤や輸血が必要になることもあります。基本的には入院して治療します。

入院中は安静を保ち、ケガのないようにしましょう。