ウイルスが甲状腺を侵すと、大量の甲状腺ホルモンが血液中に流れ出し、甲状腺中毒症を起こします。その症状である動悸、息切れ、発汗、倦怠感などの症状が出た後に、今度は一時的に甲状腺機能低下症を起こすことがあります。これが1カ月近く続くことがありますが、やがて甲状腺機能は正常に戻ります。
急性よりは少し長引くということから亜急性といいます。原因はウイルス感染と考えられていますが、原因ウイルスははっきりしていません。
治療はステロイド薬を使用します。すぐに軽快しますが、疾患自体は数カ月持続するので、薬は医師の指示があるまで中止しないようにしましょう。
亜急性甲状腺炎は、左右どちらか一方の甲状腺の腫れとともに高熱を発し、痛みを伴う甲状腺の炎症です。
発熱や痛みがあるときはできるだけ安静にしましょう。
ステロイド薬を使用しているときは感染症にかかりやすい状態です。手洗い・うがいを励行しましょう。
治療中に痛みや発熱が生じたり、痛みの部位が変化したりするときはすぐに受診しましょう。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |