副腎でつくられるステロイドホルモンの一種であるアルドステロンが、良性の副腎腫瘍などによって、過剰に分泌されて高血圧を引き起こす病気です。高血圧症の約10%を占める、比較的多い病気です。
原発性アルドステロン症は、治療可能な高血圧症です。検査を受けて早期発見・早期治療することが重要です。
尿へのカリウム排出が増えるため、低カリウム血症を引き起こす場合があります。また、治療せずに放置しておくと、心筋梗塞、脳卒中、心房細動などの心血管合併症を通常の本態性高血圧と比べ、4~8倍高率で引き起こします。
各種ホルモン検査により診断されます。
アルドステロンの異常分泌が副腎の片側からか、両側から起きているのかによって治療の方法が異なります。前者では手術、後者ではアルドステロンの作用をブロックする薬剤を使います。
胸痛、夜間の呼吸困難は狭心症、心不全の可能性が高く、また、ひどい頭痛や急な手足のまひ、ろれつが回らない、見え方が変、ふらついて歩けないなどの症状は脳卒中の発症の可能性があります。ただちに受診してください。
低カリウム血症になると、多尿、夜間尿、筋力低下、痙攣などが出る場合があります。こうした症状が出たら受診してください。
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