骨粗しょう症は、骨量が減少し、骨に「す(鬆)」が入ったように脆くなり、骨が変形し、骨折しやすくなる病気です。重症になると寝たきりになりやすく、生活の質が著しく低下します。
骨粗しょう症そのもので痛みを生じることはありませんが、さまざまな痛みの遠因になることが多いです。
原因は、素質と生活習慣と加齢です。とくに素質と成長期の生活習慣の影響が大きいと考えられます。素質とは、遺伝的に骨が細い・弱い、骨の形成に必要なビタミンDへの反応が鈍いなどの体質です。生活習慣では、特に喫煙や飲酒が問題になります。
治療の目的は骨折を防ぐことです。骨折の予防効果が実証されている薬を根気よく飲み続けることが大事です。
この治療薬は、すぐに腰痛や背部痛を緩和する薬ではありません。しかし、長く継続すれば多くの場合、疼痛は緩和されていきます。