骨軟化症は骨がうまく石灰化しない病気です。骨に体を支えるほどの硬度がありません。

症状としては、腰背部、股関節、膝関節、足、骨盤、大腿部など全身の骨が痛み、下肢や臀部の筋肉に力が入りにくくなります。

原因はさまざまです。骨などの腫瘍が原因になることもあります。検査によって原因を探します。

薬物療法と生活指導が治療の中心になり、原因に応じた治療を行います。時間はかかりますが、多くの場合、薬や生活改善によって症状は改善します。

薬により症状が急によくなるということはありません。しかし、定期的に服用すると月の単位で軽快していくことが多いです。指定された薬を飲み忘れないようにしましょう。自己判断で中断しないようにしましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • ビタミンD欠乏が原因の場合は、日光浴をしましょう。
  • 骨折しやすくなります。歩行が困難ならば杖を使用しましょう。
  • 足に合った靴をはき、段差に注意するなど、転倒のリスクを回避するように気をつけましょう。家の中での転倒の危険もチェックしましょう。