ベーチェット病は、さまざまな外的刺激に対し、過剰な炎症反応を起こす病気です。
症状としては、眼の炎症性疾患で急に視力が低下する眼ブドウ膜炎や、口腔内アフタ(口の中の粘膜にできる痛みを伴う潰瘍)、外陰部潰瘍などの皮膚粘膜症状が特徴です。その他、関節炎や腸の潰瘍、血管炎、神経炎などが出現することもあります。
急に炎症が現れたり、改善したりする(寛解)のが特徴です。また、加齢により症状は軽くなる傾向にあります。
いくつかの症状の組み合わせに検査所見を参考として加えて診断されます。
治療は急性の炎症を抑えることが目標です。たとえば眼の病変は1回の発作で突然失明するわけではないので、発作を繰り返さないように、あるいは急性期に抑えて慢性化しないように治療します。
虫歯や細菌に感染した場所の腫れ・発赤・熱感・うみなどが、症状を悪化させやすいので、衛生管理に注意し、早期治療を行います。
治療薬は、とくにステロイドや免疫抑制剤を使用している場合、自己判断で中止したり、薬物の量を減らしたりしないようにしましょう。
物忘れやふらつき、意欲低下などが持続的にみられる場合は、進行性ベーチェット病の可能性があります。必ず主治医に相談しましょう。
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