尿管異所開口、尿管瘤は、腎臓から膀胱へ尿を運ぶ尿管の最下端の先天性疾患です。

尿管異所開口は、膀胱に流入すべき尿管が尿道や膣、腸管などに開いて、膀胱以外に尿が流入する疾患です。

尿管瘤は、尿管の膀胱内開口部が袋状になった状態をいいます。

いずれも、尿感染による発熱が多くみられ、嚢状(のうじょう:袋のような形)に広がった尿管が腫瘤として認められます。腎臓が低形成の場合もあり、尿路異所開口では、尿失禁が持続することがあります。

やたらに尿路感染を起こしたり、下腹部に腫瘤を触れたり、尿がだらだらと漏れるようなときは専門医の診断を受けましょう。

手術によって治療します。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 下腹部の膨張や疼痛、発熱がないかをチェックしましょう。
  • 力んで排尿していないかチェックしましょう。
  • 女児では外陰部(外尿道口)に嚢状の隆起物がないかをチェックしましょう。