腎臓にできる、脂肪、平滑筋、血管の成分からなる腫瘍です。結節性硬化症と呼ばれる遺伝性の病気の約80%に見られます。

腫瘍が小さいうちは、ほとんど症状を示しません。大きくなると腹部の痛みやしこりに触れることがあります。まれに出血して、強い痛みや血圧の低下を招きます。

腫瘍が小さく、無症状の場合は、定期的な画像検査で経過を観察します。症状が現れている場合や腫瘍が大きな場合には、その程度に応じて治療を行います。

治療方法としては、手術により腫瘍を切除する場合や、腫瘍の血管を詰める血管塞栓術などがあります。

診断後は定期的に受診しましょう。

腹部に急な痛みが生じたら速やかに受診しましょう。

妊娠出産を考えているときは医師に相談しましょう。

結節性硬化症の診断を受けた場合は、必ず腎臓の検査も受けましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 格闘技などの激しい運動は避けましょう。