乳がんになる人は、日本では30歳代後半から増えはじめ、40歳代後半にピークとなりますが、80歳になってもそれほど減りません。現在、日本女性の9人に1人が乳がんになるとされています。

乳がんは、早期に発見すれば、9割以上の人が治ります。それには、定期的に自分の乳房をチェックすることと、検診機関で乳がん検診を受けることが有効です。

多くの市区町村では、40歳以上の人を対象に2年に1度、問診、視触診、マンモグラフィーによる乳がん検診を行い、受診料金の一部を補助しています。

30歳代の人や、毎年、乳がん検診を受診したい人は自己負担で検診機関を受診するとよいでしょう。

乳がん検診で「精密検査が必要」という結果が出るのは、1,000人に50人程度です。さらにそのうち乳がんと診断されるのは2〜3人です。精密検査を要すると判断されても、心配しすぎないで、医療機関を受診しましょう。

検診で異常なしと判断された場合も、その時点で異常が認められなかったということです。自分の乳房に変化がないかを毎月チェックしながら、次回の乳がん検診に備えましょう。

自己検診で以前にはなかった硬いものが触れるなどの変化を感じたら、次回の乳がん検診を待たないで、精密検査を行っている医療機関を受診しましょう。