乳汁漏出症は、授乳期とは関係なく、乳汁が分泌される病気です。女性だけでなく、男性にも起こります。女性の場合は、生理が不規則にある、止まるなどの症状が現れることがあります。男性では、性欲減退や勃起機能不全が生じることもあります。

原因としては血圧の薬、精神安定薬、ホルモン剤など特定の薬剤の服用や、下垂体にできる腫瘍(プロラクチノーマ)などが考えられます。原因不明の場合もあります。

頭痛、視力障害、生理不順などからプロラクチノーマが疑われるときは、頭部MRI検査を行います。

治療は原因や症状の程度によって決定します。症状が軽度の場合は経過観察となります。それ以外は薬による治療です。プロラクチノーマが原因でも、薬の服用は可能です。副作用がない限り、継続して内服します。

薬が合わないときは医師に相談し、自己判断で中止したり量を減らしたりしないようにしましょう。

頭痛、吐き気、視力障害などが生じたときは、すぐに再受診しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 処方された薬は指示されたとおりにきちんと飲みましょう。