蜂窩織炎は皮膚の細菌感染症で、皮膚のやや深い層からその下の脂肪組織までの感染症です。
四肢、特に下肢に多く、典型的な症状として皮膚の発赤、疼痛、腫脹を認めます。また、発熱することもあります。
原因の細菌で多いのは、皮膚の常在菌である黄色ブドウ球菌とA群β溶血性レンサ球菌です。
目に見えないぐらいの皮膚の小さな傷や白癬から細菌が侵入し感染を起こします。
通常、経口抗菌薬を5~10日内服することにより治癒しますが、高齢者、糖尿病など基礎疾患のある患者では、敗血症、化膿性関節炎、骨髄炎など重症化することもあります。
全身状態が良好で外来治療可能な患者では、特に検査の必要はありません。
しかし、入院を要するような重症な患者では、血液検査や敗血症にまで至っていないかを検査する血液培養といった検査が必要になることがあります。
発赤や疼痛が良くならない場合は、自己判断で抗菌薬を中止するのではなく、かかった医師に再度受診するようにしましょう。
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