ざ瘡とは、いわゆるニキビのことです。正式には尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)といいます。主として毛穴に起きる慢性の炎症性皮膚疾患です。

ニキビは皮脂が毛穴に詰まって発症します(微小面皰=びしょうめんぽう)。さらに皮脂が分泌されると、毛穴の中に皮脂や垢の詰まったかたまり・面皰ができ(非炎症性皮疹)、悪化すると毛穴の中の細菌が繁殖して炎症を起こします(炎症性皮疹)。

炎症性皮疹の治療には抗菌薬、非炎症性皮疹にはアダパレンゲルという薬が効果を発揮します。

治療期間は約3カ月です。最初の週に1回、後半の2カ月は2週に1回程度受診します。

アダパレンゲルは高率で皮膚のヒリヒリ感が現れます。しかし使用し続けるうちにヒリヒリ感は減ってきます。

薬は指示された通りに使いましょう。薬の使用中に気になる皮膚症状が出たら、医師に相談しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 1日2回の洗顔など、医学的に根拠のあるスキンケアを行いましょう。
  • 規則正しい生活とバランスのとれた食事を心がけましょう。
  • 不規則な生活や暴飲暴食、偏った食生活は避けましょう。特に、乳製品やチョコレートの食べ過ぎに注意しましょう。
  • 皮膚にあとが残るので、ニキビを自分でつぶすのはやめましょう。
  • 市販薬を併用するときは、医師に相談しましょう。