統合失調症は、人口の0.7%前後の頻度で発症するとされています。原因は、まだはっきりとはわかっていません。
代表的な症状として、幻聴、妄想などの陽性症状と、日がな1日ぼんやりと過ごすといった無為自閉や感情の幅が狭い感情の平板化などの陰性症状があります。
抗精神病薬による治療を主体とし、心理社会的治療を並行していきます。
時に感情の浮き沈みや、認知機能の障害が現れることがあります。
服薬を中断すると、再発の危険が非常に高まります。指示通りに服薬してください。
抗精神病薬の副作用が現れた場合は、医師に相談してください。
治療がうまくいくためには、医師との良好な関係が非常に大切です。
自分あるいは他人を傷つける危険性が高い場合は、本人の同意が得られなくても入院の適応になります。
上記以外でも、定期的に通院や服薬ができずに症状が安定しない、食事がとれない、引きこもって過食し体重が増え続けるなど、安全に生活ができない場合には、入院治療をお勧めします。
普段と変わりがないときは、通常1~4週間おきに定期的に通院します。
普段と違った症状が現れた場合は、医師に伝えましょう。
抗精神病薬は効果よりも、副作用をより考慮して選択されます。現在のところ、このケースにはこの抗精神病薬が適していると処方前に予見することはできません。
治療には、家族や周囲の人のサポートが不可欠であり、ストレスをため込まないようにしましょう。