抗精神病薬を服用すると、人によって副作用が生じることがあります。
薬の種類によって、副作用が生じやすいものと生じにくいものがあります。
副作用は大きく、(1)運動系、(2)ホルモン系、(3)代謝系に分かれます。
運動系の副作用として、動きが鈍くなる、歩き方が小刻みになる、手が震えるといったことがみられます。また、目が上を向いたり、舌が突出したり、首が突っ張ったりすることがあります。体、特に下半身がムズムズしたり、そわそわしたりすることもあります。
ホルモン系の副作用として、プロラクチンというホルモンの血中濃度が上昇し、生理不順になったり、胸が張って母乳が出たりすることがあります。
代謝系の副作用として、体重が増えたり、血糖や中性脂肪、コレステロールの血中濃度が高くなることがあります。
このほか、口の渇き、便秘、目のかすみ、眠気などが生じることもあります。
副作用は、薬の種類を変更する、薬の量を調整する、副作用止めの薬を処方するなどで対応が可能です。副作用と思われる症状が現れたときは、遠慮せずに主治医に相談しましょう。
ホルモン系や代謝系の副作用は、採血して必要な項目を検査することでわかります。定期的な血液検査が役立ちます。