全般性不安障害/全般不安症は、いろいろな出来事や毎日の生活について、過剰な不安と心配が長期間続き、これがもとで精神的、身体的に不調を来す病気です。
不安や心配の内容は、仕事、経済状態、家族の健康などさまざまです。
他の精神疾患を合併していることが多く、なかでも患者さんの3分の2にうつ病がみられます。
精神的に落ち着けない、非常に緊張する、ささいなことが気になる、疲れをすぐに覚える、集中できない、心が空白になる、眠れない、頭痛がする、肩こりがするなどの症状を伴います。
子どものときから神経質だった人が多く、半数以上が小児期~青年期に発症します。
20人に1人がかかるといわれており、決してまれな病気ではありません。
治療は基本的に外来でできます。ただし、自殺願望が強いときなどは入院治療が必要になる場合があります。
治療の中心は、薬物療法と心理療法です。
薬は、抗うつ薬や抗不安薬が用いられます。症状がよくなっても、少なくとも1年間は服薬を続けることが望ましいです。薬を飲み始めた初期に副作用が現れることがありますが、服薬の工夫によって副作用は軽減できます。
薬は自己判断で中止してはいけません。必ず医師に相談してください。
一般に、服用量が安定するまでは1~2週間に1回受診し、その後は、受診間隔は延びていきます。