疼痛性障害は、痛みが長く続く病気です。そのため、しばしば日常生活に支障を来します。

痛みの原因や経過は、体の異常だけでは説明がつかず、心理的な問題によってその痛みが生じたり、治りにくくなっていたりします。

疼痛性障害の患者さんは本当に痛みを感じており、意図的に痛みを装ったり、偽っているわけではありません。

治療の第一歩は、患者さん自身が悩みごとやストレスを認識することといわれています。実際には、そのような問題(悩みごとやストレス)に心当たりのない患者さんもいますが、診察中に無理のない範囲で話をするとよいでしょう。

薬が効果を示すことがあります。その場合は、医師の指示に従って服用してください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 規則正しい生活を心がけましょう。
  • 完璧主義にならないように気をつけましょう。
  • 飲酒は肝機能障害等の身体的な問題のみならず、睡眠や気分に悪い影響を与えることが多いため、控えましょう。疼痛性障害の患者さんは、飲酒が習慣になりやすく、最終的にはアルコール依存症に罹患する心配もあります。
  • 痛みが長く続いて、悲観的になることがあります。深刻な問題は一人で抱え込まないで、家族・友人その他の身近な人や医師・看護師等の病院職員に相談してください。