まぶたの裏面から白目の部分までを覆う結膜に起こる炎症を結膜炎といいます。原因には、細菌、ウイルス、アレルギーなどがあります。細菌やウイルスに感染して起こる結膜炎を感染性結膜炎といいます。

細菌性結膜炎の多くは、抗菌点眼薬により数日で治ります。

原因を突き止めるために、眼脂(目やに)の顕微鏡検査や培養検査を行います。中には全身疾患に関連した結膜炎もあります。必要に応じて全身検査を受ける必要があります。

アデノウイルス結膜炎やエンテロウイルス結膜炎は伝染力が強いので、周囲の人にうつらないように注意が必要です。

結膜炎の原因を突き止めるためには、複数の検査が必要です。

初診時にすべての検査結果が得られないときには、途中で診断が変更される場合もあります。診断変更に伴い、初期治療が変わることもあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • アデノウイルス結膜炎やエンテロウイルス結膜炎など伝染性結膜炎と診断された場合は、汚れた手で目をこすらない、手をよく洗うといった感染予防を行いましょう。
  • 点眼薬は、点眼回数をきちんと守り、症状が改善しても指示があるまでは中止せずに続けましょう。
  • 点眼薬を使用して、眼の痛みやかゆみ、充血の増加などの症状が現れたときは、主治医に申し出てください。