眼外傷とは、いわゆる眼をけがすることをいいます。

受傷後、視力が著しく低下している場合は、緊急性が高いので、速やかに眼科を受診してください。

重症の場合、多くが緊急手術となります。黄斑部(網膜の中心部)に及ばない網膜剥離など、状態によっては視力低下がそれほどなくても緊急手術が必要な場合もあります。

このままだと失明や重篤な眼の合併症を起こすと判断された場合は、入院しての手術または早急な治療が必要となります。

軽症で帰宅可能な場合、点眼麻酔を使用している患者さんは、麻酔が切れるとまた痛みが出ることがあります。持続的に麻酔薬を点眼すると回復が遅れることがあるので、基本的には処方をしません。圧迫気味に眼帯をつけることで対応します。

重症、軽症にかかわらず、感染を起こす可能性があります。入浴や洗髪の制限が必要となることがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 眼帯をしたら、その日は眼帯を外さず、翌日に再受診してください。その際に、眼帯を外すかどうか決定します。
  • 眼帯をしたままで自動車の運転などをすると2次的な障害につながることがあります。できるだけ安静にしてください。
  • 感染を起こしやすくなるので、入浴や洗髪は翌日の再受診まで控えてください。
  • スポーツや車の運転など、あまり活動的な行動は避けてください。