視神経炎は視神経の炎症です。主な病型には特発性視神経炎、多発性硬化症の視神経炎、視神経脊髄炎の視神経炎があり、発生頻度は、それぞれ順に、65%、25%、10%です。

検査では、点滅する光のちらつきを調べる中心フリッカー値の測定、MRI 撮影が行われ、多発性硬化症と視神経脊髄炎が疑われる場合には、神経や髄液をチェックする神経内科検査、髄液検査が追加されます。

発症時にはステロイドを大量に使用するステロイドパルス治療を行います。

視神経脊髄炎の視神経炎で、ステロイドパルスの効果がみられないときは有害物質を除去する血液浄化療法を選択することがあります。

多発性硬化症と視神経脊髄炎の視神経炎では、脊髄炎や他の神経麻痺を合併したり、再発したりすることがあります。多発性硬化症の再発防止にはIFNβ(インターフェロン1型)やフィンゴリモドなどの免疫抑制剤、視神経脊髄炎には免疫抑制薬を使用します。