眼窩炎症疾患は、眼窩(眼球が収まっているくぼみ)の組織に炎症が生じる病気です。一般に突然、眼球やまぶたの痛みや充血がみられます。

細菌感染によって起こることが多いですが、原因不明の場合もあります。

細菌感染による場合、適切な治療をしなければ日ごとに悪化します。

原因不明の場合、適切な治療をしなければ改善は見込めません。

採血検査から炎症の状態とその他の異常がないかどうかを調べます。

CT画像検査で、炎症が眼瞼(まぶた)だけか、眼の周囲から奥に及んでいないかを調べます。炎症が眼瞼だけにとどまっている場合は軽症、眼の周囲から奥に広がっている場合は重症と考えられます。

結膜または鼻腔粘膜から液をぬぐい取って、細菌感染が起こっているかどうかを調べます。

必要に応じて、眼科専門医によりMRI検査などを行うことがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 物が2つに見えたり(複視)、眼が見えにくい症状が現れた場合、緊急性があるので入院をお勧めします。
  • 軽症と診断された場合、薬の効果をみるために必ず病院を再受診してください。
  • 重症と診断された場合、症状が治ったあとも、視力や眼球運動に後遺症を残す可能性があるため、入院をお勧めします。