化膿性脊椎炎は、病原菌が脊椎に炎症を起こす病気です。多くの場合、血液の流れに乗った細菌が脊椎にたどり着いて炎症を引き起こします。

どこの骨に問題があるのかは、レントゲン検査、CT 、MRIなどで確認します。

症状としては、急性の場合は、高熱をともなう腰背部の激痛です。慢性の場合は、症状はやや軽く、脊椎の一部を押すと痛みを覚えるという程度のこともあります。

原因は婦人科系疾患、泌尿器系疾患、胆道系疾患などからの感染が多いとされます。

治療は、原因となった病原菌を捕まえることが先決です。病原菌がわかるまで、繰り返し血液の培養検査を行います。患部から直接病変を採ってきて検査を行う場合もあります。

治療には抗生物質を使います。1カ月くらいは入院して点滴治療をします。たいていは抗生物質で治りますが、病状によっては手術が必要なこともあります。

整形外科医の指示により、安静が求められたり、リハビリが求められたりすることがあります。

足のしびれや、排便困難・排尿困難などが出たときはすぐに医師に相談しましょう。

退院後、発熱や腰の痛みがあるときは、受診してください。