骨髄炎は骨の内部(骨髄)に細菌が感染して起こる病気です。感染経路は、血流を介した感染、隣接する骨やその周りを囲む軟部組織からの感染、細菌の直接侵入による感染の3つが挙げられます。

症状は発熱、感染した骨の周りの腫れ、動かすときの痛みなどが挙げられます。

骨髄炎は、血液検査や画像診断検査が行われ、原因菌を見つけるために血液や膿、関節液からサンプルを採取し、症状、診察、検査結果から総合的に診断されます。必要に応じてX線検査やMRIが行われます。

治療は、抗生物質の投与が有効です。一般には点滴治療から始め、順次内服に切り替えていきます。数週間は抗生物質による治療を継続し、ケースによっては抗生物質治療が数カ月に及ぶこともあります。

膿が出たり、壊死した組織があるようなときは外科手術が検討されます。

骨の感染場所によっては、装具による固定やベッド上の安静が必要になります。

退院時に抗生物質の内服を処方された場合は決められた用法・用量を守って服用しましょう。自己判断で薬を中止したり量を減らしたりしないようにしましょう。

早期に治療が行われれば経過は良好です。ただし、場合によっては、数カ月または数年後に再発することがあります。おさまっていた発熱や感染部位の痛みが生じたときは医師に相談しましょう。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 処方された薬は指示されたとおりに飲みましょう。