眠りがちになったり、混乱したり、集中力を欠いたり、明瞭に思考できない状態になります。

脳の機能の急激な変化によって起こります。月・年単位で進行する認知症と異なり、比較的早く(数時間~数日単位)進行するのが特徴です。

原因としては、生命に危険を及ぼす感染症から、薬剤、肺や肝臓、腎臓などの臓器の機能不全までさまざまです。

原因を探るため、いろいろな検査が行われます。よく行われる検査としては、簡易血糖検査、心電図、頭部CT検査、血液検査、尿検査などがあります。

意識障害に特有の治療法はありません。治療は、意識障害を引き起こす原因となる病気に対して行われます。原因が不明でも、呼吸循環機能に問題があれば、それを補助する処置を行うことがあります。

多くの場合、入院してさらなる診断や治療を受けることになります。ただし、低血糖や薬物中毒などが原因で、その症状が改善した場合には、救急外来から退院できる場合もあります。