播種性血管内凝固(DIC)とは、血液が固まろうとする作用(凝固)と溶けようとする作用(線溶)とがバラバラで不安定な状態をいいます。
播種性血管内凝固は、感染症、がん、産科的疾患をはじめとする病気の予後(病気の見通し)があまりよくない状態のときに見られます。
播種性血管内凝固の状態が重症化、長期化すると、肝不全、腎機能障害などいくつもの臓器が機能不全に陥ったり、出血斑や下血などの出血傾向が出現したりします。
診断は、主に、急性期DIC診断基準と(または)厚生省DIC診断基準によって行われます。
播種性血管内凝固を引き起こす原因となる疾患や病態の改善を急ぎ、全身管理を行います。