不整脈には頻脈と徐脈があります。心拍数が1分間に100回以上を頻脈、50回以下を徐脈といいます。動悸があるからといって不整脈とは限りません。

心臓疾患以外が原因の不整脈の場合は、原因となる疾患を治療すれば治ることがあります。

動悸に伴って、立ちくらみ、息切れなどの症状があるときはできるだけ早く心電図検査を受けましょう。

不整脈には、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、予定される時期よりも早く心臓が収縮する期外収縮などがあり、治療法はそれぞれ異なります。

頻脈性不整脈は、診断に応じて薬物治療やカテーテル治療を行います。

徐脈性不整脈は、めまいや失神などの症状や心不全が認められるときは、ペースメーカーの植え込みの適応になります。

期外収縮は、心不全の合併や頻脈性不整脈の誘因にならなければ、経過を観察します。

頻脈性不整脈に対する薬は発作を予防して症状を軽くするためのものです。薬の副作用の確認のために、内服開始時から1~2週間内に再受診が必要です。薬が合わないときは、早めに相談しましょう。

動悸発作の出現時に、携帯心電計で不整脈を確認して管理することもできます。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 自律神経安定のために、ストレスをためず、十分に睡眠を取り、規則正しい生活を送りましょう。
  • 動悸を感じたときは自分で脈を測り、出現のきっかけや症状、持続時間などをメモしておきましょう。
  • 動悸を感じたのに放置すること。
  • 健康診断で初めて指摘された不整脈を放置すること。