背中の痛みである上背部痛の原因は、多くの場合、筋肉や骨からくる痛みです。まれに、頸椎や消化器の疾患が原因で起こることがあります。

頸椎からくる上背部痛には、手足のしびれなどを伴い、また消化器系からくる痛みにはお腹の症状があるのが普通です

急激な痛みの場合は注意が必要です。心臓や肺の病気により、命に関わることがあります。

慢性的に痛み、症状が改善しないときは頸椎の病気が疑われるので、首のX線検査を行います。

急性の痛みの場合は心臓や肺の病気を疑って心電図、胸部X線、血液検査を行い、必要なときは、造影CT検査を行います。

治療は原因によって異なります。

筋肉や骨の痛みは悪い病気であることは少なく、多くは自然によくなります。痛みが強いときは、鎮痛剤で軽快します。

体重が減ってくる場合や、安静にしていても痛む場合には受診しましょう。

急激に症状が現れた場合には、早めに医療機関を受診してください。入院が必要になることがあります。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 肩こりがある人は、普段から肩の運動を心がけましょう。