心臓血栓は、放置すると、脳梗塞などの重大な塞栓症をきたす恐れがあります。
心臓血栓は、心房細動という不整脈に合併して起こる可能性が高いとされます。
動悸を認めたら不整脈の可能性があります。すぐに受診するようにしましょう。
病気を見つけるために心臓超音波検査(経胸膜・経食道)、心臓CTなどの画像検査を行います。
血栓の治療には抗凝固療法を行います。薬物は、ワルファリン、ダビガトランの2剤が主流です。今後、抗Xa阻害剤(抗凝固薬の一種)が複数導入される予定です。
血栓を予防する薬が処方されることがあります。
内服薬を自己判断で減量したり中止したりしないようにしましょう。
抗凝固療法により出血傾向(あざができやすい、歯茎から血が出る、尿の色が濃い、鼻出血がいつまでも止まらない、眼に充血があるなど)が生じたときは薬の量を調整するためにも受診しましょう。
薬剤のみでは血栓の管理が困難な場合には、入院での治療が必要となることがあります。