筋力低下とは、筋肉の収縮力が弱くなった状態をいいます。筋肉の線維が細くなったり数が減ったり、また収縮を起こす電気的シグナルが来なくなったり少なくなったりすることで起こります。

治療は、原因疾患に対する根治的・特殊な治療法(特異的治療法)があれば、これが選択されます。それがない場合は、対症的な治療が行われます。

主な原因は、脳、脳幹、脊髄、神経、神経筋接合部、筋などの感染、外傷、奇形、代謝性障害、内分泌障害、栄養障害、中毒、循環障害、アレルギー障害、腫瘍、変性、廃用などです。したがって何が原因であるかを正しく診断することが重要になります。

治療の方法としては、救急治療、一般治療、薬物療法、理学療法、手術的治療法、予防法、遺伝カウンセリングなどがあります。

診断がついたのち、筋力低下の原因疾患の主たる部位や組織や細胞の変化(病理)に合わせた治療が行われます。主治医の説明をよく聞き、不明な点は遠慮せずに質問をし、よく理解・納得のうえで治療を受けることが大切です。

診断検査の際にも、疑問に思うことがあったら、いつでも質問してください。

治療が始まったら、症状の変化について注意してメモし、主治医に正しく伝えてください。

普段の生活で気をつけてほしいこと
  • 健康的な生活に努めましょう。
  • 安静か運動かの方針に従い、薬物療法や食事療法を正しく守りましょう。
  • 症状の変化に気付いたらそれをメモし、主治医に早く正確に伝えましょう。
  • 過労や寝不足、過食、過飲を避けましょう。
  • 治療方針を破らないようにしましょう。
  • 症状の変化を見逃さず、記録し忘れず、主治医に正確に早く伝えることを怠らないようにしましょう。