筋肉痛には、いろいろな原因が考えられます。体の一部の筋肉が痛む場合は、たいていは筋肉の使い過ぎが原因です。それ以外では、感染症やリウマチ、膠原病といった病気、ホルモン異常、薬剤の使用が原因になることもあります。

筋肉痛だけでなく、発熱を伴い、筋力が落ち、全身の具合が悪い場合は、急を要することがあります。長く続くようなら医師に相談しましょう。また、薬が原因と思われるときは、受診時にその薬や説明書を持参しましょう。

検査は血液検査のほか、病歴などからリウマチや膠原病の検査、血液培養、ホルモン検査などを行います。

敗血症や感染性心内膜炎などの感染症が疑われるとき、また、筋肉の壊れ具合(横紋筋融解)によっては、緊急入院が必要になります。

筋肉の使用が原因の筋肉痛は、軽いストレッチで血流をよくし、その後、体を十分に休め、クエン酸を含んだ食品を摂取するうちに自然に治ります。

病気が原因の筋肉痛は、病気の治療を優先します。その後の筋肉痛解消は、原因によって、しばらく安静が必要な場合とすぐにリハビリテーションが必要な場合があります。

医師の指示は守り、薬などは自己判断で中止したり、分量を減らしたりしないようにしましょう。